FIREに憧れる人
疲れた・・・もう仕事をしたくない・・・。
最近のFIREムーブに自分も憧れている・・・。
アーリーリタイアさえすれば、人生安泰じゃね?
アーリーリタイアすれば、人生あがりですよね?
こまのすけ
この記事でわかること
「FIRE」とは?
「FIRE」とは「Financial Independence Retire Early」の略で、経済的に独立をしてリタイアをすることを指します。
本来「FIRE」という英単語には、「クビにする」という意味もあり、「自分自身でクビを言い渡す」的な意味もかけているんじゃないかな、と個人的には思っています。
「セミリタイア」と「FIRE」の違い
年齢、合理的経済活動、生活スタイル。
「セミリタイア」と「FIRE」はどちらも、「自分の意志で仕事を早期に辞める」ことに変わりはありません。
この2つに何か違いはあるのでしょうか?
こまのすけは、
・リタイアを実行する年齢
・投資などによる生活費の捻出、経済的自立
・贅沢か自由か
の3つだと考えています。
リタイアを実行する年齢
「セミリタイア」は、50代や60代の裕福な人が「働かなくても良いお金が貯まったから、早めに仕事を辞めてあとは好きな仕事をしながらのんびり暮らす」というイメージです。
一方、「FIRE」は米国の「ミレニアム世代」(1980~2000年代初頭に生まれた20~30代の若者)を中心に、近年ムーブを巻き起こしています。
投資などによる経済活動
また、もう一つの違いは、リタイア後の生活費の捻出先です。
FIREは生活資金を「投資」や「配当金」から生み出していますが、セミリタイアは「好きな仕事」とはいえ「労働」から生み出すことが多いイメージです。
FIREは「お金がお金を生み出す仕組み」を利用しながら、合理的な経済活動を軸として生活をしています。
贅沢が自由か
そして、もう一つは「質素な生活」です。
セミリタイアは悠々自適。
海外移住をして豪華な家に住んだりと、比較的裕福な生活をしている人が多い気がします。
しかし、生活を質素倹約にすればリタイア後に必要な資金は縮小することができます
つまり、配当金を得るために必要となる元金も少なくて済むということです。
従来の「セミリタイア」のように莫大な貯金がなくても、
投資をうまく利用し
質素な生活を心がける
ことができれば、若くしてリタイアすることができるかもしれない。
「豪華な生活よりも自由を求める」機運が高まっているともいえるでしょう。
FIREに必要な物
お金、お金のなる木、社会資本、やりがいのあること。
それでは、実際に「FIREには何が必要か?」について見ていきたいと思います。
大きく分けて、下の4つです。
お金
生きていくにはお金が必要です。
また、次に述べる「お金がお金を生み出す仕組み」にも「種銭」が必要となります。
お金のなる木(お金がお金を生む出す仕組み)
生活費を取り崩さずお金を生み出すには、いわゆる「不労所得」が必要となります。
不労所得を得るためには、
不動産からの収入
配当金からの収入
など、「お金のなる木」が必要不可欠となります。
不動産投資は初心者には難易度が高いので、「配当金からの収入」の方が実践しやすいのではないかと思います。
仮に、生活費が月20万円とした場合。
月20万円、年間240万円の配当所得を得るためには、
利回り3%・・・8000万円
利回り4%・・・6000万円
利回り5%・・・4800万円
が必要となります。
社会資本
『幸福の「資本」論』という本のなかで、
「幸福」は社会資本からしか生まれない
と述べられています。
ちなみに社会資本とは、以下のように定義されます。
社会資本とは、社会的ネットワークにおける人間関係のことを指す。
社会の信頼関係、ネットワークといった人間の協調行動が活発化し、社会の効率性が高まることで人々がもつ信頼関係や人間関係をあらわしている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
簡単に言えば、友達やサークルなどの人間関係のこと。
セミリタイアしても、「孤独」を感じていれば残りの人生は暗いものとなるでしょう。
そこで、リタイア後にも付き合える友人、コミュニティを作っておくことが非常に重要となります。
「自分は一人が好きだから関係ない」と思われる方もいるかもしれませんが(^^;
近年、孤独が健康に及ぼすリスクが最近注目を集めています。
自由になっても、孤独が原因で早死にしてしまっては本末転倒ですよね(^^;
老人ホームで勤めた経験から、個人的な見解を述べると・・・。
入居者さん同士で仲良くされていたり、家族が頻回に会いに来てくれる高齢者の方はみなさん元気でイキイキしていらっしゃいます(^▽^)/
ついでに、孤独と健康について参考となりそうなHPを貼っておきます。
幸せ、やりがいを感じること
リタイア後に何もすることがなくボーっとしていると、最初は自由や解放感にあふれると思います。
しかし、そのうち必ず飽きてくるでしょう。
人生において、幸せややりがいを感じることは非常に大切です。
没頭できる趣味や活動の有無が、リタイア後の長い「老後」をイキイキと過ごすか死んだように過ごすかの分岐点になると思います。
ここで、リタイアに失敗した方のブログ記事を貼っておきます。
現状への不満を動機としたFIREは失敗する
怖れ、不安、不満をFIREの動機にしてはいけない。
FIREの理由は「逃避」ではないか?
FIREに限ったことではないと思うのですが、「不安・不満からの現実逃避をもとにした行動はうまくいかない」というのが私の持論です。
「なぜFIRE・リタイアをしたいのか?」と問われると、多くの人が、
会社を辞めたいから
働きたくないから
と答えるのではないかと思います。
上記の理由ですと、「その後の人生どうやって生きていくか?」に全く焦点が当たっておらず、「リタイアすることがゴール」になっていることに注意が必要です。
「会社を辞めたい」とか「働きたくない」といった負の感情からは、「現実逃避としてのFIRE」しか計画できないのです。
結果として、「リタイアできたはいいが、何をしたらいいかわからない」という人生の迷子になることは必然です。
動機は「楽しめる」かどうか
それでは、「FIREを目指す動機は何がいいのか?」について考えてみたいと思います。
答えは簡単。
「会社辞めたい、働きたくない」という負の感情の逆を動機に行動すればよいわけです。
つまり、「楽しい」とか「あれがやってみたい」というワクワクした気持ち。
旅行などの一時的な楽しみだと行き詰まる可能性があるので、長期的に没頭できる趣味を作っておくのが有効です。
(バックパッカーで一年中旅しまくる!とかは別w)
そういった意味では、ブログはうってつけかもしれません。
あと、別に「FIREしたから働いてはいけない」わけではないので、自分の好きなことがお金になるチャンスがあれば積極的に活動すればよいと思います。
今は、ココナラなどで自分のスキルを自由に売ることができるので。
良い時代になったものです。
「~がしたくないからリタイアしたい」
ではなく、
「~したいからリタイアしたい」
という視点の方が、明らかリタイア後の人生は楽しそうですよね。
まとめ
これまで述べてきたことを簡単にまとめておきます。
①お金
②お金がお金を生み出す仕組み
③社会資本(友達やコミュニティ)
④やりがいを見出せるもの(趣味など)
「会社辞めたい」などの現実逃避
→リタイア後のビジョンを描くことができず失敗
「~がしたいから」というワクワク
→リタイア後の人生が楽しくなる
ここまで読んでいただき、感謝いたします(^▽^)