この記事でわかること
2019年8月第2週の振り返り
主な出来事
オンショア人民元が1ドル=7.0352元の元安へ。
1ドル=7元越えは2008年以来。
対ドル人民元基準値:6.9225元
(前日6.8996元に比べ0.0229元安、基準値としては2018年12月以来の元安水準)
アメリカが中国を「為替操作国」に認定。
これを受け、中国が米農産品の購入を一時停止。
ISM非製造業景況指数。
→結果:53.7と予想を下回る。
米国株式市場は大幅安。
主要株価3指数は今年最大の下げ幅。
人民元対ドル基準値1ドル=6.9683元。
市場予想よりも元高水準だったことにより、リスク選好へ。
中国人民銀行がオフショア市場の香港で人民元建て債券300億元相当の発行計画を発表。
カドロー米国家経済会議委員長
「トランプ大統領は中国との貿易交渉継続を望んでいる。」
「9月に中国との協議を検討している。」
→米国株式市場は反発。
人民元対ドル基準値1ドル=6.9996元。
節目の7元には届かず。
インド・ニュージーランド、タイの3カ国がサプライズ利下げ。
世界景気減速懸念により、米国市場は一時下落も買い戻しが入り小幅高で終了。
対ドル人民元基準値1ドル=7.0039元。
オフショア人民元よりは元高だったため、市場はリスク選好の動き。
中国貿易統計(7月)は輸出が3月以来の大幅な伸び。
米国新規失業申請件数は市場を上回る結果でリセッション懸念が後退。
→S&P500は2ヶ月ぶりの大幅上昇率。
対ドル人民元基準値1ドル=7.0136元。
7営業日続けての元安方向。
トランプ米大統領「当面中国との合意はない」「ファーウェイとの取引は当面行わない」と発言。
卸売物価コア指数は前月比0.1%の下落。(2015年10月以来はじめてのマイナス)
インフレが引き続き抑制されていることが明らかに。
→大統領発言、卸売物価コア指数を嫌気し、米国市場は下げ幅を拡大。
S&P500の動き
移動平均線
参照:tradingview
今週の米国市場は、人民元が元安に動いたことを受けて大幅安スタートとなりました。
12月26日・6月3日を結ぶライン、2820付近の節目も割り込みましたが、200日移動平均線は割り込むことなく上昇に転じています。
25日線は完全に下向き、75日線は横ばいですが下向きにはなっていません。
ここ2日は、12月26日・6月3日を結ぶラインがサポートとなっているようです。
ボリンジャーバンド
参照:tradingview
BBは収縮からのエクスパンション。
一時、BB-2σを大きく割り込みましたが、現在はバンドの中に収まって推移中。
RSIの視点から見ると、8月5日は大きく売られすぎだったことがわかります。
VIX指数について
チャート分析
参照:tradingview
VIXのも大きくエクスパンションし一時+2σを越えましたが、現在はバンドの中に収まっています。
今週の終値は18.0と、やや落ち着きを取り戻した数値。
今週の投資行動
今週は、「様子見に徹しているうちに終わってしまった」といった感じです(^^;
本来であれば、VIXが20を超えるとショートポジションを持つのですが・・・。
「どこまで上がるかわからない」という恐怖が先に立ち、行動に移せませんでした。
現在のポジションと今後の投資方針
現在のポジション
米国VIベアETFの追加買いもなく、ポジションに変更はありません。
今後の投資方針
今週の相場は、下落からちょうど半値戻しでの終了となりました。
市場の利下げ期待が高まっていることも、相場を支えている要因でしょうか。
次のFOMCで「0.25%の利下げをする」と考えている人は83.5%いるようです。
一週間前は70.8%、一ヶ月前は57.9%でしたので、徐々に利下げ期待が高まってきていると言えます。
半値戻しの戻り売りで2番底をつけにいくのか?
利下げ期待で全戻しを目指すのか?
米中問題が悪化し、2番底どころか200日線を割り込んでくるのか?
今の相場はトランプの発言によって大きく左右する部分もあり、今後どちらに動くかわかりません。
人民元の基準値も、7.2~7.3元まではあまり意識されない気もします。
ちなみに1ドル=7.3元まで元安が進むと、追加関税第4弾の影響をほぼゼロにできるそう。
人民元安「次の壁は7.3元」(日本経済新聞)
これまでの人民元基準値の推移↓
2日 6.8996元
5日 6.9225元
6日 6.9683元
7日 6.9996元
8日 7.0039元
9日 7.0136元
VIXが再び20~25に上昇すれば様子を見て参加したいところですが、このまま何事もなければVIXもずるずると下がってきそうですね。
今後のイベント
来週の経済指標は以下の通りです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました(^▽^)